LITONEウェブアプリ for LINE WORKSLITONEウェブアプリ for LINE WORKSで日報をデジタル化──原価管理もスムーズに|株式会社 北野様

株式会社 北野様は、長野県北部で土木工事や河川・砂防工事、道路整備などのインフラ工事を手がける建設会社です。
同社では以前からDXに積極的に取り組んでいましたが、運転日報や点検記録は紙での管理が多く、集計の手間や原価計算の負担が課題となっていました。
今回は代表取締役の太田様に、「LITONEウェブアプリ for LINE WORKS」導入の背景や現場の変化、今後の現場DXへの思いについてお話を伺いました。
「現場のリアルと向き合う」会社の未来を支えるDXへの取り組み

Q:株式会社北野について教えてください。
太田:当社は建設業で、主に土木工事の施工を行っています。
長野県北部の山間部にある会社で、周囲は山が多い地域です。そのため、山が崩れてこないようにするための工事や、ふもとの川を強くする工事が中心になります。
ほかにも道路工事や宅地造成工事、解体工事なども行っています。
冬は雪が深く工事ができないため、除雪作業がメインになります。
株式会社 北野様 公式HPはこちら▶ https://ktnet.co.jp/
Q:ホームページで「なめこ栽培」もされていると拝見したのですが、どのような背景があるのでしょうか?
太田:なめこ栽培はメイン事業ではありませんが、先代の社長が社員の雇用を守るため、閑散期の仕事づくりとして始めた取り組みなんです。
山の木を切った後に菌を植えて育てるのですが、それが今でもずっと続いている感じです。
Q:太田社長は三代目とのことですが、これまでのご経歴について教えてください。
太田:はい、三代目です。末っ子ですが長男なので家業を継ぐことはもともと決まっていたような状況で、学校を卒業したあと、まずは別の建設会社に就職しました。
そこに2年間ほど勤めて、現在の会社に戻りました。勤続年数は30年になります。
Q:普段の業務の流れについても教えていただけますか?
太田:社長といっても小規模な会社なので「社長業だけ」という感じではなく、雑用を含めて何でも担当しています。
現場に出る日もありますし、経理のチェックや書類作成などの実務も。
現場の日報もExcel入力したものがメールで上がってきますが、アナログベースなため、それを確認し、必要があれば転記したり集計したりといった作業も行っています。
業界のアナログさに向き合い、少しずつDXに取り組んできた背景
Q:建設業は今でもアナログな部分が多いと言われますが、その中でDX化を進めているのはすごいですよね。
太田:建設業界全体としても、10〜15年前くらいまでは遅れていたと思います。
国土交通省が先頭になってデジタル化の動きが少しずつ出てきて、まだ「DX」という言葉ではなく「IT」と言われていた時期です。
その流れの中で「紙で扱っている書類をなるべくデジタルにしたほうがいい」と考えるようになりました。
デジタル化することで人材採用にもつながると思いましたし、職場環境を良くしていきたいという思いもありました。
規模が小さい会社ではありますが、他の同規模の会社よりは少し進んでいるんじゃないかと思っています。
Q:現場と事務作業を行う中で、日々どのような点に負担を感じていましたか?
太田:建設業はどうしても紙でのやり取りが多く、日報もExcelではありますがアナログベースなので、それを自分や担当者が確認したり転記したりする作業が発生します。
現場に出ていると、一度現場事務所や会社に戻って「パソコンがつながる場所」で入力したり、メール送信したりしなければいけないこともあり、その点も負担でした。
スマホが当たり前になった今、現場にいても短い時間で入力できる仕組みがあれば、もっと効率よく業務が進むのではと感じていました。
運転日報の手書きと“振り分け作業”が大きな負担に
Q:LITONEウェブアプリ for LINE WORKS導入前は、どのような課題がありましたか?
太田:建設業界全体としてアナログなやり方が長く続いてきたこともあり、当社でも運転日報は紙で書いてもらっていました。
一台の車両を午前だけ使う日もあれば午後だけ使う日、倉庫から現場へ1回だけ行くケースもあります。
こうした運用を紙で行っていたため、「誰が」「どの車両を」「どの現場で」「何時間使ったのか」をすべて手書きで記入してもらっていたんです。
提出された紙の日報をもとに、担当者がExcelへ転記して集計し、現場ごと・人ごと・車両ごとに原価計算へ振り分けていきます。
この振り分け作業が一番大変で、時間も手間もかかっていました。
Q:日報の集計にはどれくらい時間がかかっていたのですか?
太田:集計の担当者を見ている感じだと、結構時間がかかっていました。
パソコンでExcelを使っていますが、紙を見ながら手で転記しているので大変なのは変わりません。
時間にして「丸1日かかる」というわけではありませんが、月ではだいたい2日分くらいはありますかね。
Q:1日8時間勤務だとして、16時間くらいはかかっていたという印象でしょうか?
太田:そうですね。車両だけでなく“人の動き”も関わってくるので、その部分も含めるとそのくらいになると思います。
運転日報をLINE WORKSから直接入力──集計担当者の負担が軽減
Q:LITONEウェブアプリ for LINE WORKSの導入後、どのような変化がありましたか?
太田:実は、LITONEウェブアプリと同時にkintoneも入れたんです。
GlobalBさんと打ち合わせをしながら、当社の運用に合わせてアプリの仕組みを一つひとつ作ってもらいました。
今は現場スタッフがLINE WORKSの画面から運転日報を入力すると、LITONEウェブアプリを通じてそのままkintoneに反映されるようになりました。
紙に書いて提出し、それをExcelへ転記したり振り分けたりする手間がなくなり、負担は減ったと感じています。
まだ本格的に運用して2ヶ月くらいなので、実際の声はまだあまり出ていませんが、集計担当者は別の業務に使える時間が増えたようです。
Q:原価計算にも時間がかかっていたかと思いますが、その点は変わりましたか?
太田:そうですね、原価計算は重要な部分なので、数字が早く出るようになったのは大きいです。
運転日報の提出は10日ごとで月に3回提出するのですが、LITONEウェブアプリで入力すれば毎日データが上がってくるので、そこもいいなと思っています。
今後は工事日報や機械点検記録のデジタル化も検討
Q:今後、他の業務にもLITONEウェブアプリ for LINE WORKSを活用したいと考えている場面はありますか?
太田:今は運転日報だけですが、次は「工事日報」をLITONEウェブアプリでできればと思っています。
現状、社員の勤怠管理は別のシステムを使っていて、出勤時間と退勤時間は分かりますが、「どの現場に入ったか」までは分からないんです。
あくまでも給与計算のための仕組みなので、原価計算には使えません。
工事日報は現場の管理者が作るもので、その日の工事内容やスタッフの人数、外注さんの出入りや材料の数量などを報告するものです。
こうした情報を現場ごとにまとめる必要があるため、アプリで入力できるようになれば、管理がしやすくなると感じています。
それから、機械の点検記録もLITONEウェブアプリでできればと考えています。
今は紙でファイルに残していますが、スマホで記録できるようになれば現場の管理者もまとめやすいと思いますし、データで残っていれば後から確認するのも効率が良くなります。
現場に合った仕組みをつくれる──LITONEの魅力とは

Q:LITONEウェブアプリ for LINE WORKSの導入後、太田社長自身の考え方や働き方で変わった部分はありますか?
太田:LITONEウェブアプリを導入してから、自分の中で時間に少し余裕ができたと感じています。
正確には、余裕ができたというより、これまでやっていた作業が圧縮されたことで違うことに時間を使えるようになった、というほうが近いかもしれません。
前よりもスマホを見る時間が増えたという変化もありました。ひと休みの時間に見ることもありますし、仕事で確認することも増えています。
スマホの便利さを、遊びだけでなく仕事でもより活用できるようになったと感じています。
Q:これから導入を検討する企業へ、もしアドバイスがあるとすれば?
太田:そうですね。今は世の中に専用のアプリがたくさんありますが、やっぱり会社に完全に合うものってなかなかないと思うんです。
その点、LITONEウェブアプリは自社に合わせてカスタマイズできるのが一番の強みだと思っています。
もし使いづらい部分があっても改善してもらえるので、そこも助かります。
建設業向けの専門的なソフトもありますが、「8割はちょうどいいけど、あと少しのところが惜しい」ということもあって。
その“あと少し”を自分たちの会社の仕組みに合わせて自由に作れるのがいいなと感じていて。
他のメーカーさんや営業さんからも「kintoneはいいよ」と言われることがあるんですが、kintoneをさらに使いやすく、誰でも簡単に使えるように調整してくれるのがLITONEウェブアプリだと思っています。
Q:それに一般的なシステムだと、IDやパスワードの管理が大変なことも多いですよね?
太田:そうなんです。勤怠管理のシステムも以前は別で、アプリごとにIDやパスワードが必要になっていました。
社員はLINEを普段から使っているのに、別アプリだとなかなか浸透しなくて。
でもLITONEウェブアプリはLINE WORKS上で動くので、「LINE WORKSさえ開けば、日常の報告や業務が全部できる」という形にできるのが本当に良いと思っています。
編集後記
株式会社 北野様への取材を通して感じたのは、“現場にとって無理のないDX”を丁寧に積み重ねてこられたという点です。
建設業は紙での運用が根強く残る業界ですが、その中で太田社長は、まずは日報や点検記録といった「毎日の作業」から着実に改善を進めておられました。
日々の報告がスマホで完結し、管理側の集計作業もスムーズになる。その小さな積み重ねが、原価計算の精度向上や業務時間の短縮につながっています。
今回のお話の中で、多くの人が使い慣れているLINEのようなコミュニケーションツールLINE WORKS上で業務報告が完結するLITONEウェブアプリは、現場の負担を減らし、無理なく使い続けられるDXの形だと改めて実感しました。
今回ご紹介したLITONEウェブアプリ for LINE WORKSの詳細はこちら➜https://gbalb.com/litone_webapp/
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