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LITONEウェブアプリ for LINE WORKSkintoneとLINE WORKSをつなぐLITONEで”転記作業ゼロ”を実現|株式会社 利根川産業様

2025.10.23

株式会社 利根川産業様は、東京都23区で事業系廃棄物の収集・運搬、リサイクルや適正処理を担う企業です。
同社ではkintoneやLINE WORKSを導入していたものの、現場からの報告は手動で転記する必要があり、抜け漏れや二度手間が課題となっていました。
今回は、取締役部長を務める利根川 靖様に、「LITONEウェブアプリ for LINE WORKS」導入の背景や現場での変化についてお話を伺いました。


「突然のトラブルが原点」社内におけるIT管理の重要性を認識

Q:株式会社利根川産業について教えてください。

利根川:当社は、東京23区を中心に事業系廃棄物の収集・処理を行っている会社です。
主な取引先はスーパーや飲食店などで、廃棄物を回収してリサイクルや適正処理を行っています。
取り扱うごみの種類は幅広く、可燃ごみや食べ物の食べかす、スーパーで出る段ボールのほか、ペットボトルや発泡スチロール、トレー、缶や瓶などがあります。

株式会社利根川産業 公式ホームページはこちら▶ https://www.tonegawa-s.co.jp/

Q:利根川さんは取締役部長として、どのようなお仕事をされていますか?

利根川:経営全般です。以前は現場に出て廃棄物の収集や処分、リサイクル施設の対応などもしていましたが、今は運営全般を中心に取り組んでいます。
大きな会社であれば情報システム部門がやるような仕事も私が担当していますし、SNSの発信なども行っています。

株式会社利根川産業 公式TikTokはこちら▶ https://www.tiktok.com/@tonegawa.s

Q:利根川さんの1日の仕事の流れを教えていただけますか?

利根川:一日の流れは日によって違うのですが、外部の方と打ち合わせをしたり、お客様対応をする日もあれば、週に一度SNSの撮影をする日もあります。
IT関係の整備も要望があればその都度対応していますし、業界の団体や組合の仕事も週に一度ほどあります。そのほか、特に予定がなければデスクワークをすることもあります。

Q:普段のお仕事やIT活用への姿勢について教えてください。

利根川:実は昔、IT周りをお願いしていた方がいたのですが、ある日突然連絡が取れなくなってしまったんです。
ドメイン更新もされず、会社のメールやホームページが使えなくなるトラブルが起きて。その時に「外部に頼りきりではダメだ」と痛感し、自分でITを学び、内製化するしかないと感じました。
専門知識はなかったですが、現場側も管理側も理解する立場として、積極的に情報を仕入れるようになりました。
普段の仕事でも、気づいたことはすぐにメモし、できることはすぐ対応するなど、小さな改善を積み重ねる姿勢を大切にしています。

LITONEウェブアプリ for LINE WORKSとの出会いはカンファレンス

Q:今回のLITONEウェブアプリも「便利そう」と感じてすぐ取り入れた、という流れですか?

利根川:LITONEウェブアプリを知ったのは、LINE WORKSのカンファレンスに参加してGlobalBさんとお話したのがきっかけです。
そのときにLINE WORKSと連携するソリューションを見て「これは使えるかもしれない」と思いました。
大きな課題というほどではありませんでしたが、現場での報告内容をそのままkintoneに記録できれば転記作業や抜け漏れがなくなり、もっとスムーズになると感じて導入を検討しました。

Q:導入まではどのような流れだったのでしょうか?

利根川:6月のカンファレンスで担当の方と立ち話をして、後日Web面談で画面を見せてもらいながら詳しい説明を受けました。
やりたいことに合っていると感じましたし、費用的にも大きな負担ではなかったので「とりあえずやってみよう」と導入を決めました。
実際に社内で使い始めたのは8月の終わり頃ですから、スピード感があったと思います。

紙とExcel管理から始まり、LINE WORKS導入後も残った課題

Q:以前はどのように配車やドライバーの予定を管理されていたのでしょうか?

利根川:かなり前の話になりますが、以前は配車の調整やドライバーの予定管理をExcelで作っていました。
この方法では外出中にすぐ確認できなくて、二度手間が多かったんです。そこでサイボウズOfficeを導入し、スケジュールをデジタル化しました。
ただ、現場からの報告は別の手段が必要で、その後はkintoneを使ってバックオフィスの記録を効率化しましたが、アカウントを持っているのは管理部門だけ。
ドライバーは利用できなかったため、紙をプリントして伝言で伝えるなどのアナログ運用が続いていました。
さらにコロナ禍で非接触が求められる中、LINE WORKSを導入しました。
報告や写真共有はスムーズになったものの、kintoneへのデータ転記は手作業のまま。結果として「抜け漏れ」や「転記の手間」という課題が残っていたんです。

導入後は現場報告が“LINE感覚”で完了──転記作業ゼロに

Q:現在、LITONEウェブアプリ for LINE WORKSはどのように活用されていますか?

利根川:主に現場からの報告や連絡を残す部分で使っています。
以前はLINE WORKSのチャットに「こういったゴミがありました」とか「これがありました」などの報告があっても、流れてしまって記録に残らないことがありました。
今はドライバーが現場で報告した内容や写真を、LITONEウェブアプリを通じてそのままkintoneに自動で残せるようになっています。

Q:具体的に、どのような作業がどれくらい効率化されましたか?

利根川:一番効率化されたのは、LINE WORKSで入力された報告内容をkintoneに転記する作業です。
写真をダウンロードして、テキストをコピーして、新規レポートを作るのに1件あたり1〜2分かかっていました。

件数にもよりますが、例えば1日5件だと10分程度。その積み重ねで、月にすると結構な時間になってしまうんです。
今は自動で残せるようになったので、その手間がなくなりました。

Q:実際に導入してみて、一番「楽になった」「効果があった」と感じるポイントはどこですか?

利根川:まだ導入してから数ヶ月しか経っていないのですが、現場の人も迷わず使えています。
トークルーム画面下にリッチメニュー(画像付きのメニューボタン)を作り、そこから直接入力画面に飛べるようにしました。

また、入力フォームも必要な項目だけに絞り込み、項目を厳選して、必要な情報だけを記入してもらうようにしています。
操作はタップするだけなので、ドライバーは「LINEで報告する」感覚で使えます。
複雑だと誰も使ってくれないので、ドライバーさんがトラックの中でも報告できるように、わかりやすさを一番に考えました。
既存のkintoneアプリともつなげられたので、これまで蓄積してきた何千件もの顧客データや対応履歴をそのまま活かせるのも良かったです。

DXは“やってみる”勇気から。現場で使える仕組みが効率化を生む

Q:今後、報告業務以外での活用も検討されていますか?

利根川:今後は「店舗マスター」の更新にも使いたいと考えています。
店舗ごとに収集日や回収ルール、ゴミ置き場の場所、鍵の種類など細かい決まりがあるのですが、代走のドライバーが正しく対応できるように、その情報を常に最新にしておく必要があるんです。
これまでは写真や情報が古いまま残ってしまう課題がありましたが、LITONEウェブアプリを使えば、そうした更新もスムーズになると考えています。

Q:LITONEウェブアプリ for LINE WORKS導入後、利根川さん自身の考え方に変化はありましたか?

利根川:基本的に「無駄なことはしたくない」という思いが常にあります。新しいものは日々出てきますし、これからもAIなど技術は進化していくと思います。
ただ、ツールを頻繁に変えると従業員が混乱してしまうので、タイミングを見極めつつ、必要なときに必要なツールを導入していく姿勢を大切にしています。

Q:これから導入を検討する企業へ、もしアドバイスがあるとすれば?

利根川:日本はどうしても新しいものを受け入れるのに慎重なところがありますが、それを乗り越えれば会社の強みになります。
お客様へのサービスの質も上がりますし、働く社員にとっても負担が減る。だからこそ「難しいからやめておこう」ではなく、新しい一歩を踏み出すことが大切だと思っています。


編集後記

株式会社利根川産業様では、現場のドライバーがスマホ操作で日々の業務を報告・連携できるLITONEウェブアプリ for LINE WORKSを導入し、報告業務の効率化に成功しました。

今回の利根川さんへのインタビューを通じて感じたのは、「現場に無理なく定着する仕組みこそが、本当の効率化を生む」という姿勢でした。

近年、たくさん便利なツールやシステムがありますが、導入すること自体が目的ではなく、あくまで現場が安心して使える形にすること。

その積み重ねが、“現場と管理部門をスムーズにする仕組み作り”につながるのだと、今回の取材を通じて強く感じました。

今回ご紹介したLITONEウェブアプリ for LINE WORKSの詳細はこちら➜https://gbalb.com/litone_webapp/

ご相談・ご質問等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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